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病名に人名を用いる命名法について賛否、英医学誌で論争

  • 2007年08月31日 23:50 発信地:パリ/フランス
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フランスのボーべ(Beauvais)にある高齢者施設(2005年1月19日撮影)。(c)AFP/PHILIPPE HUGUEN

【8月31日 AFP】31日付け英医学誌「British Medical Journal」では、新しく発見された症状などの命名方法について、議論が交わされている。

 英国の腎臓外科医Alexander Woywodt氏と米国のリウマチ専門医Eric Matteson氏は、発見者の名前を冠した病気は、病名が症状や病気の進行を的確に表しておらず混乱の原因となること、また、歴史的にみて適切でないこともあるため、この習慣を廃止すべきだと主張している。

 2人によると、多くの医者が人名を冠した病名の症状を覚えることができず、病気によっては理解が異なる場合もあるという。例えば、ドケルバン病はけんしょう炎と、甲状腺疾患の両方を意味する。

 さらに、2人によると、医学的発展に寄与した人々の功績を見逃したり、あるいは歴史的汚点となっている病名もあり、まったく不適切だという。

 例えば、関節炎を伴う症候群を指摘したハンス・ライター(Hans Reiter)や、肉芽腫症を発見したフリードリヒ・ウェゲナー(Friedrich Wegener)の場合、ライターはナチスに参加して人体実験を行い、ウェゲナーは人種「清浄」を標榜したナチス青年部に属していた。

 これに対し、オーストラリアのキャンベラ(Canberra)にあるジョン・カーティン医学研究所(John Curtin School of Medical Research)のJudith Whitworth学長は、医学に彩りや伝統、文化をもたらすこと、さらに簡略化できることから病状に人名を用いることに賛成する。

「ファロー四徴症を、心室中隔欠損、肺動脈弁狭窄(さく)、右心室肥大、大動脈右室騎乗による先天的チアノーゼ性心疾患と呼ぶわけにはいかない」。同氏は、人名を冠する命名法が現在も残っているのは、ほかに選択の余地はないからだとしている。(c)AFP
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