【8月17日 AFP】高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)型の新ワクチンにより、より多くの人への感染防止が可能になるという研究結果が17日、英医薬誌「Lancet」に発表された。

 この研究はアトランタ州(Atlanta)にある米疾病対策センター(Centers for Disease Control and Prevention)のSuryaprakash Sambhara博士とミネソタ(Minnesota)州ロチェスター(Rochester)にあるメイヨークリニック(Mayo Clinic)ワクチン研究グループのGregory Poland博士が行ったもの。

 この新ワクチンは、医薬品大手グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline)の研究援助により開発された。独自の新しい免疫補助剤が使われているため、同剤なしの同量のワクチンと比較して、6倍の効力を持つ抗原を生み出せるという。また、少ない投与量で高い免疫応答が得られることも証明されたとしている。

 両博士は、これにより鳥インフルエンザのパンデミックワクチンの投与数を20-25倍に増やすことが可能だと述べている。

 世界保健機関(World Health Organisation)によると、鳥インフルエンザの感染が確認された318件のうち60%にあたる192人が死亡している。(c)AFP