【7月10日 AFP】農林水産省は10日、ドイツでの高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)の感染報告を受け、同国産の鶏肉の輸入を一時停止したと発表した。ドイツ当局は前週、H5N1ウイルス感染が野鳥から家禽類に広がったことを明らかにしている。

 日本の輸入停止は9日から実施。農水省によると、ドイツで予防・安全対策上の必要措置が講じられた後、輸入再開の可否を検討する。輸入再開の検討は通常、感染拡大が食い止められてから約90日たった時点で開始されるという。

 日本にとってドイツは有数のひな鳥供給国。2006年のひな鳥の輸入実績は11万4250羽で、第3位の輸入国となっている。同年中に鶏肉9トン、鶏卵などの加工食品1019トンも輸入している。

 ドイツでは2006年にも鳥インフルエンザが確認され、日本は4か月にわたり輸入停止措置を採った。(c)AFP