【6月30日 AFP】あるインド人女性の出産の際、女性のエイズウイルス(HIV)感染を理由に医者が赤ん坊をとりあげるのを拒んだため、夫がひとりで出産の手伝いをせざるを得なくなったとインドの報道チャンネルNDTVが29日、報じた。

 ニューデリー(New Delhi)から65キロ離れたメールート(Meerut)に住むこの女性の夫(28)の話によれば、同国北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州のMeerut Medical College and Hospitalの医者らは遠くから大声で指図するのみで、自身が自ら出産を手伝ったという。

 夫は、「医者たちはただ遠巻きに見ているだけで、赤ん坊を引っ張り出してへその緒を切るように指示した」と、怒りをあらわにした。そして病院側は「血を掃除してゴミを燃やすように言った」という。

 報道を受けてインドのNational Aids Control OrganisationNCAO)は、この件について調査を開始する予定であるとしている。

 一方の病院側は、この夫婦の訴えを真っ向から否定する。(c)AFP