【パリ/フランス 20日 AFP】塩の摂取と健康の関係を最も長期にわたり調べた研究結果が19日、英医学誌「British Medical Journal」インターネット版に掲載された。毎日の食事に含まれる塩分を減らすと、脳梗塞(こうそく)や心臓病を起こす確率を最高4分の1減らせることがわかった。
■心臓血管の疾患が25%低下
米マサチューセッツ(Massachusetts)州にあるハーバード大学医学部ブリガム&ウィメンズ病院(Brigham and Women’s Hospital at Harvard Medical School)のNancy Cook準教授が中心となって1990年代に実施した2つの調査結果からそのことが明らかになった。
高血圧症の予備軍と診断された30歳から54歳の男女3000人を対象に、1日の塩分摂取量を25%から35%減らすグループと減らさないグループに分け、10年から15年後の健康状態を追跡調査した結果、塩分摂取量を減らしたグループの心臓血管の疾患発生率は、減らさなかったグループより25%低かった。死亡率も20%低いとの結果が出た。
■高血圧がもたらす病気にも効果
これまでも塩分摂取を減らせば血圧が下がることは明らかになっていたが、この分野で史上最大規模、最長期間の研究結果により、塩分を減らすと高血圧がもたらす心臓病などの発生率も緩和できることが明らかになったといえる。
心臓血管の疾患は、欧米人の死亡原因の第1位にあげられており、発展途上国でも患者数は急激に増加している。肥満や運動不足、脂肪や塩分の高い食事などが原因とされている。
写真は、ポテトチップスと子ども。(2001年7月18日撮影)(c)AFP/Yoshikazu TSUNO
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