【ロンドン/英国 15日 AFP】英国の研究チームは15日、高血圧が心臓ではなく脳の疾患によって引き起こされると発表した。
■高血圧は脳の血管疾患が原因
科学者らの研究によると、心臓発作、脳梗塞、および腎臓疾患を招く高血圧は、これまで考えられてきた心臓の疾患ではなく、炎症性の脳内血管疾患によるものだという。
研究チームは、JAM-1とよばれる脳内のタンパク質が白血球細胞を捕捉することにより炎症を引き起こし、血流を妨げ、脳への酸素供給を低下させることを突き止めた。
■高血圧治療に新たな可能性
研究チームを率いる英国西部ブリストル大学(Bristol University)のJulian Paton教授は、この発見で高血圧治療に新たな方法が生まれる可能性を指摘する。
同教授は、「従来の治療で高血圧の改善がみられない患者に、血管の炎症を抑える薬品を投与し脳内の血流を増大させる可能性が視野に入る」と話す。
「将来的な目標は、脳内血管の炎症の種類を理解すること。これにより、患部を特定し、どのような薬品を投与すべきかを知ることができる」と、同教授は続ける。
さらに、同教授は、「JAM-1は高血圧の治療に新たな糸口を見いだす手がかりになるかもしれない」と今後の研究に大きな期待を抱く。
従来の高血圧に対する治療法は、低脂肪食品の摂取、減塩、および定期的な運動などとされてきた。
英国の心臓疾患を専門とする医療基金British Heart Foundationで副理事長を務めるJeremy Pearson教授は、「この興味深い研究の重要性は高血圧に、脳への血液供給に関連した予想外の原因があることを示していることだ」と話す。
同教授は、「一般的な疾患だが、適切に処置できないことの多い高血圧の治療に、新たな手法が開ける可能性がある」としている。
3人に1人の英国人が高血圧を患い、全世界の6億人が同様の疾患を抱えている。
研究の詳細は、高血圧を扱う医学専門雑誌「Hypertension」に掲載される。
写真は、脳のコンピューター画像。(c)AFP
AFPBB News トップへ










ユーザー制作のスライドショーをご紹介。無料で簡単な会員登録で見られます。
拡大して見られた人気写真ランキング。会員登録で拡大写真が見られます。登録は無料で簡単。