写真は、レスベラトロルの効果の研究に使用されたネズミ。右側が標準のネズミ、中央はやや高コレステロール食を与えたネズミ、左側は高コレステロール食を大量に与えたネズミ(国立老化研究所提供)。(c)AFP/NATIONAL INSTITUTE OF HEALTH/Doug HANSEN
【ベセスダ/米国 3日 AFP】2人の米国人研究者による共同研究の結果、赤ワインなどに含まれるある成分が、肥満が引き起こす健康への悪影響を防ぎ、寿命を伸ばすということが明らかになった。
国立老化研究所(National Institute on Aging)とハーバード大学医学部(Harvard Medical School)の研究者らが2日に発表した論文によると、赤ワインやブドウ、ベリー類の果物などに含まれているレスベラトロル(resveratrol)という抗酸化物質は、肥満のネズミの寿命を延ばし、健康を増進するという。
フランス人は「動物性脂肪の摂取量が多いのに、心臓病は少ない」という矛盾した事実があり、これは俗に「フレンチ・パラドックス」と呼ばれている。フランス人には大量の赤ワインを飲む習慣があることから、赤ワインなどに含まれるレスベラトロルの作用である可能性が指摘され、この物質が一躍注目を集めてきた。
■動物実験により、効果が証明される
過去の実験でこの物質が、ミミズやショウジョウバエ、イースト菌の細胞の老化を防ぐのに効果があることは、明らかになっていた。しかし、今回、ハーバード大学医学部がネズミを使って行った研究により、レスベラトロルはほ乳類にも同様の効果を発揮することが、初めて明らかになった。
「ネズミは、これまでの実験に用いた動物よりも、人間と似ている。つまり、ネズミにレスベラトロルによる健康効果が見られるということは、人間にも効果が得られると考えていいだろう」と、研究者の1人であるハーバード大学医学部病理学教授David Sinclar博士は説明する。
もう1人の研究者で国立老化研究所Rafael de Cabo博士は、「レスベラトロルを投与したネズミには、実験開始から6か月たっても、高カロリー食がもたらす悪影響の大半が発生しなかった」と述べている。
写真は、レスベラトロルの効果の研究に使用されたネズミ。右側が標準のネズミ、中央はやや高コレステロール食を与えたネズミ、左側は高コレステロール食を大量に与えたネズミ(国立老化研究所提供)。(c)AFP/NATIONAL INSTITUTE OF HEALTH/Doug HANSEN
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