写真は20日、ソウル北西部の高陽で開催された「シルバー・ファッションショー」でポーズをとる熟年モデルたち。(c)AFP/JUNG YEON-JE
【ソウル/韓国 25日 AFP】少子高齢化社会に直面している韓国では、今後10年間に、政府が198億ウォン(約24億3600万円)以上の予算を注ぎ込んで、「不老薬」の開発に取り組むこととなった。
■少子高齢化時代の韓国経済は、若者には頼れない
同国科学技術省が「老化防止技術」の開発に取り組む科学者に対し、2016年までに198億ウォンの資金援助を行うというもの。この背景には、近い将来に直面することとなる少子高齢化社会が、韓国経済に与える影響への深刻な危惧がある。
経済活動の担い手である若者が減少するため、年配者がより長く経済活動に従事できるよう、「若返り」を可能とする技術が必要であるとの認識からこの政策が登場した。
■すでに、細胞の若返りを可能にする微分子の合成に成功
韓国のバイオテクノロジー産業は、他国と比較して遅れをとっている。また、2006年1月には、クローン技術の第一人者であった黄禹錫(Hwang Woo-Suk)元ソウル大学教授(52)の「胚性幹(ES)細胞論文ねつ造」が発覚。関係者は衝撃を受けたが、「このスキャンダルで、老化防止技術の研究が滞ることはない」としている。
韓国科学技術研究院のKim Tae-Kook教授は、「黄元教授のケースは特別。バイオ製品の製造においては、国際的に高名な研究者たちに決して引けを取らない優秀な科学者が韓国にはたくさんいる」と語る。Kim教授自身も6月に、ヒトの細胞の老化を防ぐと同時に、細胞の若返りを可能にする微分子の合成に成功した、と発表している。
写真は20日、ソウル北西部の高陽で開催された「シルバー・ファッションショー」でポーズをとる熟年モデルたち。(c)AFP/JUNG YEON-JE