【5月31日 AFP】2013年ピュリツァー賞(Pulitzer Prize)の授賞式が30日、米ニューヨーク(New York)のコロンビア大学(Columbia University)で行われ、特集報道写真賞を受賞したフランス通信(Agence France-PresseAFP)のフリーランスカメラマン、ハビエル・マンサーノ(Javier Manzano)氏(37)に同大学のリー・ボーリンジャー(Lee Bollinger)学長から賞状と副賞1万ドル(約100万円)が贈られた。

 マンサーノ氏が内戦が続くシリア・アレッポ(Aleppo)で昨年10月に撮影した、穴だらけの壁から日光が差し込む隠れ家に身を潜める反体制派の戦闘員の姿を捉えた写真は高い評価を受けた。

 マンサーノ氏は受賞に際し、「光栄だが、複雑な気持ちもする。多くのジャーナリストはこの気持ちが分かると思います」と話し、「現在進行中のシリア内戦は(政府側と反体制派の)双方に恐ろしい影響をもたらし、当面終わる見通しもたっていません。今回の受賞を機に、シリアからのメッセージ、そしてシリアで毎日のようにどんなことが起きているのか、もっと知ってもらえることを望みます」と述べた。(c)AFP