【11月14日 AFP】英オックスフォード大学出版局(Oxford University Press)は13日、今年の「ワード・オブ・ザ・イヤー」に、物事への対処が非常に不適切なさまを表す「omnishambles(オムニシャンブルズ)」を選んだと発表した。

 この単語は英BBCテレビの風刺政治コメディ「The Thick of It」が生んだ造語で、英政府で相次いだ不祥事の代名詞となったほか、ロンドン五輪の開催前に英国を訪れたミット・ロムニー(Mitt Romney)米大統領候補(当時)による失言問題を指して「ロムニシャンブルズ」という改造版もツイッター(Twitter)ユーザーにより作り出された。

 オックスフォード大学出版局はこの単語を「度重なる大失敗や誤算によって特徴付けられる、徹底的に処置を誤った状況」と定義している。だがワード・オブ・ザ・イヤーに選ばれた単語が自動的にオックスフォードの辞書に載るわけではなく、同出版局はこの単語が掲載されるには「時の試練に耐える」必要があると説明している。(c)AFP