【5月13日 AFP】ルーマニアの遺跡から盗掘され、ドイツで回収された紀元前1世紀の秘宝が、首都ブカレストの国立博物館で公開された。

 ドイツ人コレクターから回収されたのは、サルミゼチェツサ・レジア(Sarmisegetusa-Regia)の遺跡から盗まれた黄金のブレスレットや鉄製の盾、コインなど計232点。ルーマニア政府は、これらの品を買い戻すために30万2000ユーロ(約3500万円)を支払ったという。

 このうち、933グラムの黄金のブレスレットは、リュシマコス(Lysimachus、紀元前355-281年)の時代にカルパチア山脈(Carpathian Mountains)周辺に住んでいた古代ダキア人のもので、1998年~2001年の間に24点が盗まれた。11点が依然として行方不明だという。(c)AFP