【1月4日 AFP】ギリシャ文化省は3日、同国クレタ(Crete)島で発掘を行っていた米国とギリシャの考古学研究チームが、少なくとも13万年前のものとみられる石器類を発見したと発表した。

 チームは2008年と09年にクレタ島のプラキアス(Plakia)とプレベリ(Preveli)で石器などを発見した。ホモ・ハイデルベルゲンシス(Homo heidelbergensis)やホモ・エレクトス(Homo erectus)が作ったとみられている。

 ギリシャ文化省は、当時クレタ島はすでに島だったことから、これまで考えられていたよりもはるかに早い時期に地中海を渡った人がいた証拠だとしている。また、当時の人類の認知能力に対する考え方も変わるだろうとしている。

 クレタ島では、新石器時代の紀元前7000年ごろまでには人類が居住していたことが確認されている。ギリシャと米国の考古学チームがクレタ島南西部で紀元前1万年ごろの石器時代の居住跡を求めて発掘を行っていたところ、今回の発見につながった。今回の石器の年代は70万年前にまでさかのぼる可能性もあるという。(c)AFP