【6月15日 AFP】イタリア出身の芸術家アメデオ・モディリアニ(Amedeo Modigliani、1884~1920)の彫刻が14日、パリ(Paris)で行われたクリスティーズ(Christie's)のオークションに出品され、モディリアニの作品としては絵画も含めて最高値の4318万ユーロ(約48億円、手数料込み)で落札された。

 落札価格は、400~600万ユーロ(約4億5000万~6億7000万円、手数料別)とされた予想落札額を大幅に上回った。
 
 モディリアニが1910~12年に制作したとされるこの彫刻は、石灰岩を彫った高さ65センチの作品。細長い鼻、小さな口、アーモンド形の目、細長い首をした女性の長円形の頭部で、絵画でも良く見られるモディリアニの特徴を有している。

 1912年に発表されたが、仏大手スーパーチェーン「モノプリ(Monoprix)」創業者の故ガストン・レビ(Gaston Levy)氏の一族が所有し、その後、一般に公開されることはなかった。

 また、今回の落札額はフランスで行われたオークションとしての最高額も更新。これまでの記録は、2009年2月に行われたイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)氏所蔵品のオークションでアンリ・マチス(Henri Matisse)の油彩画につけられた3590万ユーロ(約40億円)だった。(c)AFP/Pascale Mollard-Chenebenoit