【3月29日 AFP】建築界のノーベル賞にも例えられ、建築家にとって最高の栄誉である2010年のプリツカー建築賞(Pritzker Architectural Prize)の受賞者に、日本人建築家の妹島和世(Kazuyo Sejima)氏と西沢立衛(Ryue Nishizawa)氏が選ばれた。同賞を主宰する米ハイアット財団(Hyatt Foundation)のトーマス・プリツカー(Thomas Pritzker)会長が29日、発表した。

 2人が共同で設立した設計事務所「SANAA」が世界各国で手がける建築プロジェクトが評価された。授賞式は米ニューヨーク(New York)のエリス島(Ellis Island)で5月17日に行われ、賞金10万ドル(約930万円)が授与される。

 建築家2人の同時受賞は3回目。

 妹島、西沢両氏の作品には、長野県の小笠原資料館(O-Museum)や石川県の金沢21世紀美術館(21st Century Museum of Contemporary Art)、米オハイオ(Ohio)州にあるトレド美術館(Toledo Museum of Art)のガラスパビリオン、オランダ・アルメラ(Almere)の複合文化施設「De Kunstlinie」、ニューヨークのニューミュージアム現代美術館(New Museum of Contemporary Art)などがある。

 最近では、スイス・ローザンヌ(Lausanne)にあるロレックス(Rolex)の研修センターや、仏のルーブル美術館(Louvre Museum)がランス(Lens)に建設する別館の建築設計を手がけている。(c)AFP

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