【7月23日 AFP】右手をナチス(Nazis)式敬礼のように上げた金色の庭置き用のこびと人形に対し違法性の有無を捜査していたドイツ検察当局は22日、違法性はないとの判断を下した。

 第2次大戦以降、ドイツではナチスの敬礼や象徴となるものは禁止されている。検察当局は1週間の予備捜査の結果、この人形にはナチスをばかにする意図があると判断。民族社会主義に明確に反対するものであれば違法ではないとした。

 この人形は、ドイツ南部のニュルンベルク(Nuremberg)の画廊で展示されたもの。当局によると、作者オットマル・ヘール(Ottmar Hoerl)さんからは次のようなコメントが寄せられている。

「庭のこびとたちはおばかさんで、ばかげたことをしていたのは確か。1942年にこれを作っていたら、ナチスに撃ち殺されていたよ」(c)AFP