【4月26日 AFP】ドイツ・ニュルンベルク(Nuremberg)で25日、ナチス(Nazi)総統アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)が1914年に描いたとされる水彩画2点が競売にかけられ、個人収集家が3万2000ユーロ(約412万円)で落札した。競売を実施した競売商ワイトラー(Weidler)が同日明らかにした。

 農場などが描かれたこの絵画2点はヒトラーが総統になるおよそ20年前、25歳のころに制作されたとみられる。政治的なシンボルは一切描かれていない。競売開始価格はいずれも3500ユーロ(約46万円)だった。

 23日には英国でもヒトラーが描いた水彩画13点が競売に掛けられ、総額9万5589ポンド(約1400万円)で落札された。中には男性が石橋の上に座っている様子を描いた自画像とみられる作品もあった。
 
 2006年にはワイトラーで競売にかけられたヒトラーの絵画1点が1万1000ユーロ(約144万円)で、英国で行われた競売で21点が11万8000ユーロ(約1700万円)で、それぞれ売却されている。(c)AFP