【3月20日 AFP】エジプト考古最高評議会(Supreme Council of Antiquities)は19日、同国南部ルクソール(Luxor)近郊から発掘された、古代エジプトのファラオのミイラ製作に使われていたとされる3000年前の木製ベッドを公開した。

 同評議会によると、このベッドは、有名な王家の谷(Valley of the Kings)のツタンカーメン王(Tutankhamun)の墓に隣接する墓KV-63で発掘されたという。木片として発掘されたベッドは、慎重に復元作業が進められてきた。

 関係者によると、墓の中から発見されるベッドはほとんど儀式用のものだというが、今回復元されたベッドは実際にミイラ製作の際に使われていたものだという。

 KV-63は、紀元前1570-1304年の第8王朝のころのものと考えられているが、墓の中からはミイラが発見されなかったため、より正確な年代設定ができていない。(c)AFP