【2月24日 AFP】文明発祥の地とされるイラク・バグダッド(Baghdad)で23日、イラク国立博物館が約6年ぶりに再開された。この博物館は、米軍主導の多国籍軍によるイラク侵攻後の混乱の中で、多数の収蔵品が略奪にあっていた。

 イラクのQahtan Abbas国務相(観光・遺跡担当)は、ヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相をはじめとする多数の招待客らの前で、これまでに、イラク国内や近隣諸国、世界中から約6000点の収蔵品が返却されたことを明らかにした。

 博物館は、サダム・フセイン(Saddam Hussein)政権が崩壊した2003年4月に、像や貴重な工芸品など1万5000点が略奪にあったほか、戦闘などで繰り返し閉鎖を余儀なくされていた。(c)AFP/Ines Bel Aiba