【11月26日 AFP】ルネサンス期のイタリア人画家ラファエロ(Raphael)の傑作『ひわの聖母(Madonna of the Goldfinch)』が10年間の修復を終え、一般公開されている。

 この絵画は、ラファエロが1506年、フィレンツェの商人の結婚祝いとして描いたもの。1547年にこの商人宅ががけ崩れで崩壊し、この絵画もばらばらになった。

 その後修復され、1639年に売却された。現在この絵画を所有しているウフィツィ美術館(Uffizi Gallery)に初めて展示されたのは、1704年だ。

 ウフィツィ美術館によれば、絵画は時間の経過とともにオリジナルの色彩が失われていたが、10年が借りでエックス線などの最新技術を用いて修復したところ、オリジナルの色を復活させることに成功したという。

 2009年3月1日までメディチ・リッカルディ宮殿に展示されたあと、ウフィツィ美術館に戻される。(c)AFP