【11月24日 AFP】カタールの首都ドーハ(Doha)に22日、「イスラム美術館(Museum of Islamic Arts)」がオープンした。

 開館式で、カタールのハマド・ビン・ハリファ・サーニ(Hamad bin Khalifa al-Thani)首長の娘のSheikha Al-Mayassaさんは「(美術館を通じて)イスラム教が常に異質な人々の間に寛容と共存を求めてきた、平和的な文明の一つであり、テロリズムの宗教ではないことを示したい」とあいさつした。

 式にはシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領や湾岸諸国の首長たちのほか、俳優のロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)ら海外の著名人らも出席した。

 ドーハの人工島に建設された美術館は、3大陸にまたがった7-19世紀のイスラム文化を象徴する美術品や、歴史的遺物800点を所蔵する。5階建ての建物は仏パリのルーブル(Louvre)美術館のエントランスにあるガラスのピラミッドを設計した中国系米国人建築家イオ・ミン・ペイ(Ieoh Ming Pei)氏によるもので、図書館や教育センターも併設される。

 カタールには考古学的遺跡がほとんど存在しないこともあり、現在、世界に名だたる文化の都となることを目指し、いくつかの博物館の建設が計画されている。(c)AFP