2008年1月29日、ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の店頭に陳列された、映画『エリート・スクワッド(Elite Squad)』にちなんで製作された特別機動隊の制服。(c)AFP/VANDERLEI ALMEIDA
【1月30日 AFP】カーニバル開幕を目前に控えたブラジルで、機動隊の制服のコスチュームが飛ぶように売れている。背景には、ブラジル版スワット(SWAT)を描いた映画の大ヒットがある。
■映画の大ヒットで社会現象も
1日の開幕に向け準備が進むリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)市内では、特別機動隊「Special Operations Battalion」の制服に似た黒いベレー帽やベストが店に並べられるや否や、買い物客が殺到している。
ブラジル映画『エリート・スクワッド(Elite Squad)』の大ヒットがコスチュームの人気に火をつけた。映画の主人公は、リオのスラムの麻薬密売ギャングに立ち向かう特別機動隊長。ストーリーでは隊長の葛藤や苦悩も描かれているが、拷問・殺戮などの暴力シーンが目立つ。
前年10月の公開と同時に興行成績1位に躍り出て以来、トップテンの常連作品に。登場人物のせりふが流行語になるなどの社会現象も生んでいる。
■犯罪急増の現実を反映か
社会学者たちは、ヒットの要因を「犯罪急増による心神喪失状態の社会に、一種のカタルシス(浄化)として作用している」と分析する。
今年のカーニバルでは、タフでありながら心の弱さも持ち合わせる主人公にあこがれる子どもや男性が、これまでの定番だったスーパーマンや海賊のコスチュームには見向きもせず、特別機動隊の制服の争奪戦を繰り広げている。
■販売店はほくほく顔
市内最大のカーニバル用コスチュームの販売店では、これまでに100着以上が売れた。男性用は完売、子ども用と女性用にかろうじて在庫がある状態だという。「売上高も過去最高です」と店主はほくほく顔だ。
あまりの売れ行きに、製造会社も増産に向けて動き出した。
ブラジルでは前年だけで、警察の摘発により射殺された麻薬密売人が1214人(前年比22%増、公式発表)にものぼるという。
この現実に対して複数の人権団体が警察、特に特別機動隊が「過度の暴力」をふるっていると非難している。(c)AFP/Gerardo Maronna





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