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アジア現代アートが世界を席巻? ニューヨークでも見本市が開催

  • 2007年11月20日 20:33 発信地:ニューヨーク/米国
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2007年11月8日、ニューヨーク(New York)で開催された「アジア・コンテンポラリー・アート・フェア(Asian Contemporary Art Fair)」に出品された韓国人芸術家Yoo Young-Wunの作品。(c)AFP/Emmanuel Dunand

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【11月14日 AFP】オーストラリア出身のブライアン・ウォレス(Brian Wallace)さんが北京(Beijing)にレッド・ゲート・ギャラリー(Red Gate Gallery)をオープンさせた1991年頃、中国現代美術の市場は存在すらしていなかった。しかし現在、人気急上昇中のアジア美術の最前線にある中国作品を扱うウォレスさんは、若い芸術家を紹介するために作品を米国へと送る数十人のディーラーや芸術家のひとりとなった。

 同種の見本市としてはニューヨーク(New York)で初となる「アジア・コンテンポラリー・アート・フェア(Asian Contemporary Art Fair)」が、9-12日の日程で開催された。日本人画家、松浦浩之(Hiroyuki Matsuura)らベテランから新進気鋭の作家まで、多彩な作品を紹介。作品の価格も数百ドルから、中国人画家、張曉剛(Zhang Xiaogang)の作品に付けられた240万ドル(約2億6700万円)までさまざまだ。

「アジア現代美術に対する人々の関心は大きいし、オークションも盛況だ。しかし、紹介すべきものはまだたくさんある」と語るのは同見本市を主催したトム・アーノルド(Tom Arnold)さん。

「アジア現代美術の幅の広さをニューヨークの人々に知ってもらいたい。14か国から81もの出展者が集まっている。この会場に世界中の芸術家が一堂に介しているんだ」と続けた。

 同見本市を毎年恒例のイベントにしようと考えているアーノルドさんは、アジア美術の人気は若手芸術家の流行が要因のひとつだが、近年の全般的なアジアブームも手伝っていると指摘する。

「特に経済や文化など、この15年間のアジアの発展はあらゆる分野で目を見張るものがある。しかし芸術家に対する関心は世界的な風潮で、アジアだけでなく、世界中の芸術家たちが注目を浴びている」(アーノルドさん)

 張曉剛はそういった芸術家のひとりとして、近年、世界的に活躍している。張のシュールリアルな作品「Chapter of a New Century -- Birth of the People's Republic of China(新世紀の1章―中華人民共和国の誕生)」は、ニューヨークで9月に行われたオークションで予想を50万ドル(約5500万円)以上も上回る300万ドル(約3億3300万円)で落札されている。そのほか、同画家の「Bloodline Series: Comrade(血統シリーズ:同志)」(1995年)は予想落札額の約4倍、250万ドル(約2億7800万円)で競り落とされた。

「価格はこの1年から1年半で急騰した。要因のひとつは競売会社の流入だ。中国国内外の市場が活気を帯びてきたのは、ここ3-4年の間のことだ。中国市場はとても強大で、資金も豊富にある」とウォレスさんは語り、バイヤーの多くはコレクターだが、中には価格の高騰に引かれた投資家もいると説明した。その結果、過大評価される芸術家もいるという。

 ニューヨークのギャラリーで17年間にわたり日本の現代陶器を販売し、現在では中国作品を扱うことが多くなったというBeatrice Lei Changさんは、アジア美術全般に対する関心が近年急速に高まっていると語る。「中国が市場を引っ張っている。中国にはコレクターもたくさんいます」

 さらにChangさんは、少ない予算で現代アジア美術を収集しようとしても、もう手遅れだろうと語った。「価格は急騰し、新たに市場に参加するのは難しくなっています」

 そうした状況の中、韓国の芸術家Yoo Yung-wunによる古雑誌を使った彫刻「Media Woman(メディア・ウーマン)」を手に入れたレイチェル・ルーディン(Rachel Rudin)さんにとって、今回の見本市はありがたいものだった。これまでにもアジア人芸術家の作品を数点購入しているルーディンさんは、「素晴らしい作品だわ。とにかく美しいと思う」と顔をほころばせた。(c)AFP/James Hossack

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