【9月11日 AFP】上流階級の人々にとって、オートクチュールの靴1足は思いのほか値打ちがあるのかも知れない。

 ロンドンの高級百貨店ハロッズ(Harrods)では、イタリアの高級婦人靴「レネ・カオヴィラ(Rene Cavilla)」の、ルビー、サファイア、ダイアモンドがちりばめられた6万2000ポンド(約1428万円)のサンダル1足を警備するために行きすぎた手段がとられた。生きたエジプトコブラを靴売り場の警備にあたらせたのだ。

 有毒のヘビを雇うことが高価な靴を警備する最も有効な手段かどうかについては、警備の専門家から見れば疑問の余地が残るかもしれないが、効果的な写真撮影を行うには役に立つ。

 ハロッズの広報担当者は、コブラが10日に開催される靴のコレクションのためだけに雇われたと認めている。「コブラは現在、飼い主の元へ戻っている」と明らかにした。

 つまり、靴売り場でヘビにかまれる心配はないというわけだ。同広報担当者は「あなたが泥棒でなければ怖がる必要はないわ」と述べた。(c)AFP