【8月17日 AFP】1977年8月16日にエルビス・プレスリー(Elvis Presley)が42歳でこの世を去った直後から、彼を目撃したという証言が絶えることはない。

 エルビス目撃情報の投稿サイト「Elvis Sighting Bulletin BoardESBB)」によれば、エルビスは死後も、米国のほか、さまざまな地域で目撃されている。

■「私はエルビスを見た」、今なお続く目撃証言

 ボストン(Boston)では青いレーシングカーを運転しているエルビスが目撃されている。オマーンではスーパーマーケットでアラブ人の格好をしてダイエットコーク1ケース(24本入り)を購入しているエルビス、ノルウェーではベッドの下でピザを食べているエルビス、ベルリンでは食料品店で「特大のパストラミが乗ったライ麦パン、ピクルス、ポテトチップス」を購入するエルビスが、それぞれ見かけられている。

 ESBBに掲載されたある情報には、次のように書かれている。「ホットドッグを買うため店で並んでいると、私の後ろにいたお客が『Love Me Tender』を口ずさんでいたんです。その歌声を褒めようと振り返ると、そこにいたのは“帝王”でした」 

 年をとったエルビスを見たという証言がある一方、1960年代の全盛期の頃のままだったという証言もある。

 ジョン・レノン(John Lennon)でさえも、エルビスの目撃証言をESBBに投稿している。「僕たちはよく一緒に、ポール・マッカートニー(Paul McCartney)を笑ってた。でもジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)が出てきてからは、僕の電話にも出てくれなくなったけどね」

 不思議なことに、人生の最期の数年間を過ごしたのがニューヨークだったことを忘れてしまったようで、リバプール(Liverpool)からの投稿になっているという。

■全米2000万人が信じる、エルビス生存説

 CBSの調査によれば、米国では、7%(約2000万人)の国民が、「今もエルビスが生きている」と信じているという。生きていれば現在72歳だ。

 エルビスは米麻薬取締局に協力しており、匿名で生活できるよう別の身元を与えられたとの説もある。だから世界中を飛び回り、さまざまな場所で目撃情報が出ているというのだ。

 エルビスの生存を信じている人たちは、「世界中で報告される目撃情報こそ、エルビスの死が嘘であり彼がまだ生きているという疑う余地のない証拠だ」と主張する。

 葬儀の際、遺体が入っている棺が重すぎた(あるいは軽すぎた)ことや、墓石に刻まれたミドルネームが奇妙であることを、エルビス生存の証拠としてあげる人もいる。

 死ぬ直前に歌った「ブルー・クリスマス(Blue Chiristmas)」は、年末のクリスマス休暇にはもういないと思ったエルビスが、ファンにそのことを知らせた手段だったのではないかと考える人も。

 さらには、宇宙人にさらわれたとの説もある。ウェブサイト「Crazy News」には、あるベルギー人がこう書き込んでいる。「数週間前に市場でエルビスを見たとき、彼は宇宙人に連れ去られたと言っていました。しかし、頭に何か細工をされたらしく、連れ去られた後のことは、ほとんど忘れていました」

 エルビスの目撃情報には、いずれも確かな証拠はない。英ブックメーカー(賭け屋)のウィリアム・ヒル(William Hill)は、エルビスが今も生きているという確実な証拠には、300万ドル(約3億4000万円)を支払うとしている。(c)AFP/Karin Zeitvogel