【8月1日 AFP】イランの国営カーペット企業が7月31日、首都テヘラン(Tehran)のモスクでサッカー場よりも大きい手織りのカーペットを公開した。その価値は580万ドル(約7億円)相当で、同社は世界最大の手織りカーペットだと語っている。

 同社のJalaleddin Bassam氏によると、緑色とクリーム色で彩られたこのカーペットは、イラン北部の3つの村で1200人を動員し、18か月がかりで制作された。使用された羊毛と綿は、合わせて38トンに達したという。

 完成したカーペットは、アラブ首長国連邦の首都アブダビ(Abu Dhabi)にある、同国建国の祖で元大統領でもあるザイド・ビン・スルタン・ナハヤン(Zayed bin Sultan al-Nahayan)首長の名を冠したモスクに敷かれる予定。

 総面積5625平方メートルのカーペットは、9枚に分かれており、アラブ首長国連邦に到着後、1枚に縫い合わされる。

 Bassam氏によれば、このカーペットの織り結び目数は22億。使用された25色の羊毛はイラン南部の町Sirjanやニュージーランドから取り寄せた最上級のもので、20種類の天然染料を使用して染め上げられたものだという。(c)AFP/Hiedeh Farmani