写真はサラワク州のKuchingに立つ、マレーシア最大の長屋(2006年9月1日撮影)。(c)AFP/TEH ENG KOON
【クアラルンプール/マレーシア 7日 AFP】早朝、トイレに起きた男性が長屋の倒壊に気づき、生き埋めになるところだった住人100人を救った。ニュー・ストレーツ・タイムズ(New Straits Times)紙が7日に報じた。
ボルネオ(Borneo)島のサラワク(Sarawak)州東部で14軒が連なる長屋に住むRenjis Empatiさん(57)は5日早朝、自宅の外にあるトイレに向かった際、台所が倒壊しかけていることに気がついた。Empatiさんは急いで、長屋の住人らを大声で起こしたという。
「地面が震動し、長屋が沈下していくのがわかった」とEmpatiさん。事故当時に着ていた短パンと急いで持ち出した散弾銃を除き、持ち物はすべて失ったという。
サラワク州の先住民が使用する長屋は、数世帯の住居や廊下、共同スペースが1つの屋根の下に作られている。住人のLada Rentapさん(67)は、「彼(Empatiさん)がいなければ、私たちは死んでいたかもしれない」と語る。
別の住人、Limah Bumaさん(70)は、夫により外へ引きずり出された。
「地面が揺れて歩けなかった。外の階段までたどり着いた時、階段が1段1段落ちていった」
Bumaさんは12歳の時から集めていた籐(トウ)のマットを含めすべてを失ったと嘆く。 「先祖から受け継いできた7つのつぼも失った。数百年も前に作られた非常に貴重な物だ」
写真はサラワク州のKuchingに立つ、マレーシア最大の長屋(2006年9月1日撮影)。(c)AFP/TEH ENG KOON