【ロンドン/英国 10日 AFP】不快、目の毒になる、安全を害するといった非難にも関わらず、100体におよぶ鋳鉄製の裸の男性像は、イングランド北西部の海岸から海を見つめ続けることが出来るようになった。
昨年、同作品を期間限定の展示から常設展示にするという申し込みを地元セフトンの議会が却下したことから、クロスビー・ビーチ(Crosby Beach)に展示された彫刻家、アントニー・ゴームリー(Antony Gormley)による作品「Another Place」の未来は暗かった。
しかし、地元政府は7日の夜、この決定を再検討した。それでも、ボート乗りや、鳥の餌付けに使用される河口のスペースに配置された、16体の650キログラムの等身大の「鉄の男」については、撤去しなければならないようだとした。
英国で最も有名なアーティストの一人であるゴームリーが、議員との交渉は厳しかったと語る記事が、9日のガーディアン(Guardian)紙に引用されている。
「しかし、私の作ったホームレスで行き場のない男たちが永住の地を見つけたのは素晴らしいことです。あのビーチの一部が今や、思考と空想のための永遠の空間になっていると思うととても嬉しいです」
沿岸警備隊員は、ゴームリーが自身の体の型を取り作ったこの像により、波が押し寄せた際、訪れた人々が軟らかい砂に身動きを封じられてしまうリスクを増大させると主張していた。
環境監視団体、Natural Englandは同ビーチの鳥の餌付けエリアは、この像により増えた歩行者により影響を受けているとし、地元住民も交通の増加や、費用、またこの像自体の「不快」な特性について苦情を述べている。
また、ウィンドサーフィンを行う人や、釣り人からも反対の声が上がっていた。
写真は「Another Place」(2006年10月23日撮影)。(c)AFP/Getty Images PAUL ELLIS
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