写真はエディンバラ城で『Harry Potter and the Half-Blood Prince』の出版発表を行うローリングさん(2005年7月15日撮影)。AFP PHOTO/ ADRIAN DENNIS
【ロンドン/英国 22日 AFP】「ハリー・ポッター」(Harry Potter)シリーズ完結編の第7巻を執筆中の英国人作家、J・K・ローリング(J.K. Rowling、41)さんは、このほど、そのタイトルを明らかにした。『Harry Potter and the Deathly Hallows』 - 主人公のハリーの死が想起されるタイトルである。
第7巻は、ホグワーツ魔法学校の卒業を迎えるハリーと仲間たちが描かれる予定で、世界中のハリーポッターファンがその発売を待ち望んでいる。2007年初頭の発売を前に、ローリングさんは自身のウェブサイトで、恒例となった「タイトルの発表」をクイズ形式で行った。ウェブを訪れた人は、まずカギを見つけてドアを開ける。中にはラッピングされたギフトがあり、これを開けるとハングマンのワードゲーム(hangman word game)が起動。ここで、「Deathly Hallows」という文字が現れるという仕組みになっている。
■英国史上最も多くの報酬を得た女性
同シリーズの1巻から6巻は合計3億部を超える大ベストセラーとなり、63か国語に翻訳された。ローリングさんはこのシリーズの印税で、「英国史上最も多くの報酬を得た女性」となった。同シリーズは映画化もされ、小説同様に大ヒットを記録。シリーズ5作目『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(Harry Potter and the Order of the Phoenix)』は現在撮影中で、2007年に公開される。
ローリングさんは、6月にテレビのインタビューを受けた際に、主人公のハリーが完結編で死ぬ可能性もあることを示唆した。10年以上前から構想してきた物語の終幕について、「私自身も予期していなかった2人が死ぬ、とだけ言っておきます。誰かが悪魔の犠牲者にならなければ。悪魔は普通、脇役ではなく主役級を標的にしますよね…。いずれにせよ、登場人物を生かすのも殺すのも、作者次第ということになります」
ローリングさんは、(ハリーが死ぬと設定した場合に)嫌がらせのメールが殺到するのではないかと懸念していますとも語った。
街中のカフェで原稿を執筆するというローリングさん。「ハリー・ポッター」後の作品について尋ねられると、「ハリーのような登場人物は二度と描かないと思います」と語った。
完結編を執筆中のローリングさんは今週、自身のウェブサイトで、ストレスを感じていると告白した。ローリングさんによると、今執筆しているシーンの大半は10年以上前から決めていたものだいう。現在の心境については、「私と同じ状況に置かれた人でないと、これがどんな気持ちか分かってもらえないかもしれませんが、今の私はこの上ない高揚感と緊張感を感じています。ハリー・ポッターのシリーズを早く終わらせたいという思いと、終わらせたくないという気持ちの両方があります。もちろん、ちゃんと書き上げるつもりなので、ご心配なく」と語っている。
写真はエディンバラ城で『Harry Potter and the Half-Blood Prince』の出版発表を行うローリングさん(2005年7月15日撮影)。AFP PHOTO/ ADRIAN DENNIS