写真は、「今年の人物」に「You」を選んだタイム誌2006年12月25日/2007年1月1日合併号の表紙。読者自身の顔を表紙に映せるよう鏡面があしらわれた。(c)AFP/Karen BLEIER
【ワシントン/米国 18日AFP】米国のタイム(TIME)誌は、2006年「今年の人」として、「あなた」とすることを決めた。これは利用者によって活性化された、インターネットサイトの成長によるものである。「今年の人:あなた。そうです、あなたです。現代の情報化時代を支配しているあなた。あなた自身の世界へようこそ。」と、書いた同誌は、月曜発売の新刊の表紙に、鏡になったモニターが映るコンピューター画面の写真を使った。Web2.0ブーム、利用者によってサイト内容が作られていくユーチューブ(YouTube)やウィキペディア(Wikipedia)などの「対話型インターネットサイト」の新しい時代をほのめかすものである。
■YouTubeの成功
例えば、ネット利用者がビデオを交換・提供するサイトユーチューブ。このユーチューブをインターネットグループのグーグル(Google)が先日16億5000万ドル(約1885億4400千万円)で買収した。同サイトはわずか数ヶ月後に、ひと月7,200万の訪問者を獲得するようになった。これはインターネット業界でも衝撃的な成功と言えるだろう。
その他の成功例としては、利用者に個人ページを作成させる「マイスペース(MySpace)」、もう1人の自分となるアバターを作り、バーチャルな世界で第二の人生を楽しむことができる「セカンド・ライフ(Second Life)」などがある。
■オンライン百科事典にブログ
ここ数ヶ月で多くの「ウィキ(ハイチ語で「速い」という意味)」タイプで、読み手が無料で書き込むことができるクリエイティブなスタイルのインターネットサイトが登場してきている。これは、オンライン百科事典のウィキペディアの目覚ましい成功を発端としている。2001年に始まったウィキペディアはインターネット利用者によって作成される百科事典であり、書き込みは無料、広告は載せず、寄付金によってまかなわれている。250か国語で500万以上もの記事を提供している。
インターネットの目覚ましい発展現象のひとつとしてブログの存在も忘れてはならないだろう。ブログ専門サイト、テクノラティ(Technorati)は約5000万ページものブログをそれぞれのブログ主の許可の元で、意見や小話を紹介している。
「もちろん、2006年に起こった沢山の痛ましい、そして衝撃的な出来事のせいで、非難され得る人もでてくるでしょう。しかし2006年という年を違った視点から見ることによって、一般人だからこそできる考え方に触れることができるのではないでしょうか。」と、タイム誌は言う。「以前には見られなかった、コミュニティとコラボレーションの功績によるストーリーだ。」と、同誌は加える。
タイム誌は毎年1人「年の人」を選ぶが、これは必ずしも名誉にあたるものではなく、「私たちの現実社会と生活、その年にとって最も重要な出来事を表す人」という認識であるとしている。「シンボル的な人物を選ぶのです。」と、タイム誌の編集長であるリチャード・ステンゲル(Richard Stengel)は、CNNのインタビューで述べている。
■過去ノミネート人物はヒトラー、スターリン、ビル・ゲイツ、、、、、パソコン?
同氏によると、中国の胡錦涛主席とイラン・イスラム共和国のマハムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)は今年の人を決める選考の最終段階まで残っていたという。過去にタイム誌は、アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)、ヨシフ・スターリン(Joseph Staline)、そして「パソコン」を年の人に選んだこともあるという。2005年には、歌手グループU2のボーカリスト、ボノ(Bono)がその博愛主義的な活動から、マイクロソフト社の創設者ビル・ゲイツ(Bill Gates)とその妻メリンダ(Melinda)と並んで選ばれた。しかし同誌は時に、議論を巻き起こす人物を選ぶこともある。1979年にはイラン革命を指導した故ホメイニ師(Ayatollah Khomeini)氏を選び、読者の人気を失った。
写真は、「今年の人物」に「You」を選んだタイム誌2006年12月25日/2007年1月1日合併号の表紙。読者自身の顔を表紙に映せるよう鏡面があしらわれた。(c)AFP/Karen BLEIER
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