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「カフカへの恩返し」 村上春樹氏、プラハの会見で - チェコ

  • 2006年10月31日 03:23 発信地:チェコ
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写真は、贈呈式で同賞を受け取る村上春樹氏(右)。(c)AFP/MICHAL CIZEK

【プラハ/チェコ 31日 AFP】チェコが生んだ作家カフカを記念したフランツ・カフカ賞(Franz Kafka Award)に選ばれた作家の村上春樹氏(Haruki Murakami、57)が30日、贈呈式に陽子夫人と出席した。

 贈呈式に先立ちプラハ市内で記者会見に臨んだ村上氏は、「カフカは15歳で出会って以来、1番好きな作家です。私の作家としてのキャリアの出発点となったカフカにちなんだ賞をいただくのは、非常に光栄です」と『城(The Castle)』、『変身(The Metamorphosis)』などの名作を生んだ同作家に敬意を示した。また、村上氏の代表作の一つで、チェコ語の翻訳が今週出版された『海辺のカフカ(英題:Kafka on the Shore)』の主人公の少年をカフカと名付けたことについて、「カフカへの恩返しだ」と語った。

 30日の早朝に行われたこの会見には、地元メディアを中心に約60人の記者が詰めかけたが、村上氏の出版関係者の要望で日本からのメディアは全て閉め出された。贈呈式においても厳しい警備が敷かれる中、村上氏は招かれたゲストからサインや写真を多く求められていた。マスコミ嫌いとしてで知られる村上氏は「私は大勢の人前に出るのが苦手なんだ。だから正直、今は気分が落ち着かない」と話した。

 現在、ハワイに生活拠点をおく村上氏は、贈呈式後に行われた取材に対し、「走ること」をテーマにしたノンフィクション小説を、つい今しがた仕上げたばかりだと明かした。「これまでのどの作品よりも長く、スケールも大きい」と話し「内容は“現実”と“非現実”の半々」と付け加えただけで、ストーリーの詳細を話すことを避けた。

写真は、贈呈式で同賞を受け取る村上春樹氏(右)。(c)AFP/MICHAL CIZEK
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