【ブニョール/スペイン 30日 AFP】スペイン東部の都市バレンシア(Valencia)近郊の町ブニョール(Bunol)に30日、4万人あまりの観光客らが集まり、毎年恒例のトマト祭(La Tomatina)が始まる。100トンにおよぶトマトを投げ合い、「人間ガスパーチョ (スペイン風冷製トマトスープ)」 となる様はまさにに世界で最も「びちょびちょ」な祭の1つに数えるにふさわしい。
普段は眠気さえ漂う田舎町ブニョールに世界各地から向こう見ずな観光客が集結。多くの参加者は祭の混乱状態の中でトマトの汁と果肉の来襲を食い止めようと防水コートに身を包む。
祭の発祥は1945年、2人のカーニバル参加者が口論を始めたことによるという。伝統に従って正午から現地の参加者と観光客は祭を始める。その後、町の広場にトマトの重みでうなる5台のトラックが到着すると、これがトマト投げ開始の合図となる。参加者はトマトを誰彼かまわず投げ始めると、やがて皆一堂にびしょぬれ状態になる。
「ルール」によるとトマトは相手にぶつかったときにつぶれやすくするため、少し手でつぶしてから投げなくてはならない。祭の参加者は、一時間ほどトマトを投げ合った後、近くの川に飛び込み身体を洗う。一方、消防隊が町を清掃する。
リュートを奏でながら歌うセレナーデが不評を買ったことに怒った自称歌手の男に端を発したといわれるこの祭の盛況ぶりに、スペイン政府はこのトマト祭を公式に「外国人観光客の興味を引く祭」と位置付けている。
写真は、昨年のトマト祭りの様子。(2005年8月31日撮影)(c)AFP/Jose Jordan
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