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パダ、「これからは女優チェ・ソンヒと呼ばれたい」

  • 2008年02月29日 00:29 発信地:ソウル/韓国
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世宗(セジョン)文化会館にて上演中の仏ミュージカル『ノートルダム・ド・パリ(Notre dame de Paris)』で、「エスメラルダ」を演じている元SESのパダ(Bada)(c)Actipress

【2月29日 Actipress】ミュージカル女優のチェ・ソンヒ(Choi Sung-Hee)。まだ耳慣れないこの名前は、今、名前の持ち主である歌手のパダ(Bada)と、ようやく1つになろうとしている。

 5年間のアイドル時代と5年間のソロ活動を通じて、自分の道を模索してきたパダは、現在、スタートしてから1か月を越えたミュージカル『ノートルダム・ド・パリ(Notre dame de Paris)』の「エスメラルダ」を熱演している。

 アジアでは初めて「エスメラルダ」役にキャスティングされ、話題を集めたパダ(チェ・ソンヒ)は、同作との出会いは「運命的だった」と語る。その運命的な出会いを観客と共有するために、パリに渡ってボーカルと演技のトレーニングを積んだ。

 安養(アニャン)芸術高等学校に通っていたときから、演技に魅力を感じていたというパダにとって、ミュージカルは自身の持ち味である歌と演技の力を思う存分発揮できるジャンルなのかもしれない。

 数日前、世宗(セジョン)文化会館の出演者控え室で、夜間公演を控えていたパダと会った。自由奔放で純粋な心を持つロマ民族の「エスメラルダ」を具現化するように、パダは白いドレス姿で現れた。
 
 まず、ミュージカル『ノートルダム・ド・パリ』と「エスメラルダ」について尋ねてみた。

 「束縛の世の中に生きたロマ民族の『エスメラルダ』は、大人の女性が醸し出す官能的な美しさと純粋な心を持った、とても魅力的な人物です。『カジモド』、『フロロ』、『フェビス』からの愛を一身に受けますが、結局誰のものにもならずに死を迎える『エスメラルダ』が、観客のファンタジーを満足させているのだと思います」

 パダは、3人の男からの愛を一身に受ける「エスメラルダ」の複雑な心の内を、胸に迫るような歌と演技で見事に表現しているとの評価を受けている。

 同作は、厳しいオーディションを経て選ばれた韓国のキャスト以外は、スタッフから小さな舞台セットに至るまで、すべてフランスのオリジナルのものを取り入れた。耳を心地よく刺激する美しいミュージカルナンバーと、華やかな舞台装飾で彩られた同作は、物語そのものが持つ魅力を十分に伝えている。

 「ヴィクトル・ユゴー(Victor Hugo)によって書かれた確かな物語の根底には、誰もが共感できる『人間関係』が描かれています。また、異邦人であるロマ民族の『恨(ハン)の情緒』(※注1)は、韓国的な情緒とよく似ています。幼い頃から習ってきたパンソリ(※注2)が、歌と感情表現にとても役立ちました」

 パダのミュージカル女優としての道は、アイドルグループSESの一員から解散、そしてソロ活動へとシフトしていく過程で、すでに始まっていた。

 2003年に上演されたミュージカル『ペパーミント』で演技に開眼した彼女は、昨年、ミュージカル『テル・ミー・オン・ア・サンデー(Tell Me On A Sunday)』に出演し、ミュージカル女優としての片りんをのぞかせた。今、パダは本格的な女優の道を歩むきっかけになった同作との出会いで、人生のターニングポイントに立っている。

 「本作を通じて、演技の面白さに気づきました。女優としてだけではなく、歌手としてもさらに肩の力を抜いた音楽ができるような気がします」

 歌手歴10年とミュージカル歴5年の女優、チェ・ソンヒとして、さらに余裕が加わったパダは、これからも自身の気持ちに忠実に沿い、信念を貫いていくつもりだ。

 「テレビドラマや映画に出演するよりは、作品性を第一に考えて作品を選び、挑戦していきたいと思います」

 舞台で『異邦人のアヴェ・マリア』を歌うと、いつも涙が出るというパダは、ファンに対して、心をこめて演じている場面1つ1つを胸に刻みながら見てほしいと語りかけた。

 また、SES時代に日本で活動した経験を持つパダは、日本のファンとも再会できる日が必ず来るだろうと語った。

 ミュージカル女優、チェ・ソンヒ。自分のカラーと信念を持つ信頼できる役者だからこそ、彼女のこれからの活躍にますます期待が高まる。

 パダは28日、世宗文化会館でのソウル公演でフィナーレを飾った後、城南アートセンターのオペラハウスに公演の場を移し、3月15日から4月19日まで続くアンコール公演に臨む予定だ。

※注1:「恨(ハン)の情緒」とは、過去の歴史の中で蓄積され、抑制された痛恨・悲哀・怒りなどの感情を表す。

※注2:韓国の伝統芸能の1つ。物語に節をつけて歌うため、唱劇(パンソリ:韓国の伝統音楽にドラマの要素を導入した劇)や歌劇などと呼ばれる。(c)Actipress

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