【8月28日 AFP】京都大学(Kyoto University)などの研究チームは28日、フリーズドライ(真空凍結乾燥)技術を用いて希少動物の精子を保存する「配偶子バンク」を立ち上げたと発表した。

 京大の金子武人(Takehito Kaneko)特定講師らの研究チームは、絶滅危惧種の霊長類2種とキリン1種から採取した精子を特別な保存液と混合しフリーズドライにし、4度の環境下で保存することに成功した。この保存温度は従来の精子保存方法よりもずっと高く、エネルギー消費も少ないという。

 研究チームはすでに、大がかりな液体窒素設備を使わずに、ラットの精子をフリーズドライにして5年間保存した後、その精子の生存能力を証明することに成功している。また、卵子についても同様の保存方法を研究中だという。(c)AFP