【8月27日 AFP】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、新型固体燃料ロケット「イプシロン(Epsilon)」1号機の打ち上げ直前に技術的問題が見つかったため、打ち上げを中止したと発表した。

 イプシロンは同日午後、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所(Uchinoura Space Centre)で、打ち上げの19秒前になってシステムが機体の姿勢異常を検知し、緊急措置として自動停止した。

 イプシロンは全長24.4メートル、重さ91トンの3段式小型ロケット。ロケットとして世界で初めて人工知能を備えており、自動での機体点検ができる。このため打ち上げはノートパソコン2台のみを必要とし、管制室の人員は主力ロケット「H2A」打ち上げ時の約150人から大幅に削減され8人となっていた。

 今回は惑星分光観測衛星「スプリントA(SPRINT-A)」を搭載し、高度1000キロの軌道に投入する計画となっている。JAXAは現時点で、次回の打ち上げ日時は不明としている。(c)AFP