【6月5日 AFP】地球が現在より温暖だった4000万年前に生息していた巨大トカゲが、ロックバンド「ドアーズ(The Doors)」のボーカリストだった故ジム・モリソン(Jim Morrison)さんにちなみ、「Barbaturex morrisoni」と命名された。米ネブラスカ大学リンカーン(University of Nebraska-Lincoln)校の研究チームが、5日の英学術専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)」で発表した。

 口先からしっぽまでを含めた体長が約1.8メートル、最大で27キログラム分ものうろこに覆われたこの草食のトカゲは、これまで地球上に存在した中で最も大きなトカゲの一種。湿度の高い東南アジアの熱帯林で、哺乳類と食物を取り合っていた。

「Barbaturex」は「顎ひげのある王様」という意味で、トカゲの顎の下にひげのように見える細長い突起部があることに由来している。「morrisoni」は、爬虫(はちゅう)類とシャーマニズムに関心があったことで有名なモリソンさんにちなんだもの。

 研究チームを率いた同大学のジェイソン・ヘッド(Jason Head)氏は、研究中によくドアーズを聞いていたといい、モリソンさんが「トカゲの王」との異名を持っていたことなどを思い出し、この名前を思いついたと話している。(c)AFP