【6月3日 AFP】火星探査車キュリオシティー(Curiosity)が発見したという、火星に水が流れていた証拠とされる写真を30日、米航空宇宙局(NASA)が公開した。

 写真の岩肌が露出した部分は、カナダの北西部ノースウェスト準州(Northwest Territories)にあるホッター湖(Hottah Lake)にちなんで、「ホッター(Hottah)」と名付けられた。こうした跡が複数発見されたという。

 一見崩れた歩道のように見えるが、火星のこうした地質学的特徴は実際には、地質学者が礫岩(れきがん)と呼んでいる、極小の岩が集まって構成された岩盤であることを示している。科学者らはこの岩盤が主に隕石からの衝撃を受けたことで削られたとみている。

 このホッターの写真はキュリオシティーが搭載するマストカメラ(Mast CameraMastCam)の望遠レンズで、火星時間の39日目(sol39、グリニッジ標準時2012年9月15日)に撮影された写真を組み合わせたもの。画像は科学者が岩を色で判別しやすくするために、地球での屋外撮影と同様の光線条件になるよう調整されている。(c)AFP