【4月11日 AFP】日本のプロ野球選手を分析したところ、顔の形からスポーツ選手としての才能をある程度予測できることが分かったとする研究が、10日の英国王立協会(British Royal Society)の専門誌バイオロジー・レターズ(Biology Letters)に掲載された。面長の人よりも、顔幅の広い人の方がホームランを打つ確率が高かったという。

 研究を行った英ロンドン大学(University of London)の心理学者らは、2011年と2012年のシーズンにセントラルリーグの試合に出場したバッター104人の顔の幅と長さの比率(fWHR)を測定した。すると、両シーズンとも、fWHR値の最も高かった選手が最も多くホームランを打っていた。

 これまでの研究では、顔の縦横比率と、政治家の競争力や企業経営者の経済的成功との間に関連性があることが分かっていた。だが、いずれも研究も対象は白人のみで、アジア人は含まれていなかった。今回の研究により、顔の縦横比率とその人物の能力との関連性が「文化を超えて一般化できるかもしれない」と、論文は示唆している。

 スポーツ選手として成功する上で顔の大きさが重要な要素となり得る理由は、分かっていない。あごの幅が広いことが、肉体的な強さや闘争心に大きな影響を及ぼす男性ホルモンであるテストステロンの指標となっている可能性も指摘されている。(c)AFP