【9月3日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は8月31日、土星最大の衛星タイタン(Titan)が土星の前を通過する画像を公開した。タイタンの直径は5150キロで、水星よりも大きい。

 土星探査機カッシーニ(Cassini)が2012年5月6日に広角レンズカメラで撮影したもの。土星の環の平面より少し北側(太陽光が当たっている側)から、土星の環をほぼ真横に捉えている。

 タイタンから約77万8000キロの位置から、赤、緑、青のフィルターを使って各2枚撮影した6枚の画像を合成して自然の色を再現した。画像の解像度はタイタン上で1ピクセルあたり46キロ。

 今年に入ってタイタンの南極でガスが渦巻く大気現象「極渦」が発生したため、天文学者らはタイタンの南極点に着目して観測を続けている。(c)AFP