【8月16日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は14日、3つの火星探査機が取得した画像や地形データから作成したゲール・クレーター(Gale Crater)とシャープ山(Mount Sharp)の立体イメージを公開した。北西から南東の方角に斜めに見下ろした形で、NASAの火星探査車キュリオシティー(Curiosity)の着陸地点が緑色の点で示されている。

 青色の楕円(だえん)はキュリオシティーの着陸目標範囲で、ほぼ中心に着陸したことが分かる。ゲール・クレーターの大きさは米コネティカット(Connecticut)州とロードアイランド(Rhode Island)州を合わせた面積とほぼ等しい。クレーターの底から中央にそびえるシャープ山の頂上までの高さは、およそ5.5キロメートルある。

 イメージ画像は、欧州宇宙機関(European Space AgencyESA)の探査機マーズ・エクスプレス(Mars Express)搭載の高解像度ステレオカメラ(HRSC)で観測した地形データと、NASAの探査機マーズ・リコネサンス・オービター(Mars Reconnaissance OrbiterMRO)搭載の広範囲カメラ(Context Camera)の画像データ、探査機バイキング(Viking)が取得した色情報の3つを組み合わせて作成された。この画像には、地形の起伏を誇張して立体感を強調する過高感(VE)処理は施されていない。(c)AFP