【12月24日 AFP】ロシア国防省は23日、ロシアの通信衛星メリディアン(Meridian)を積んでロシア北部のプレセツク(Plesetsk)宇宙基地から同日打ち上げられたソユーズ(Soyuz)2.1Bロケットが、シベリア(Siberia)に落下したと発表した。

 ロシアの通信社は国防省からの情報として、衛星はシベリアのノボシビルスク(Novosibirsk)州に落下したと報じている。ロシア宇宙軍の報道官は打ち上げの約7分後に第3段ロケットが不具合を起こしたことを明らかにし、詳しい原因は国の委員会が調査すると述べた。タス通信(ITAR-TASS)によると打ち上げ9分後に衛星を切り離す予定になっていた。

 メリディアンは北極海を航行する船舶や、シベリアや極東などロシア国内の遠隔地との通信に使う軍民共用の通信衛星。今回はメリディアンシリーズの衛星としては5回目の打ち上げだった。

 今年は、旧ソ連の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリン(Yuri Gagarin)が人類初の宇宙飛行に成功してから50年目の節目の年だが、ロシアは8月に国際宇宙ステーション(ISS)に向けた無人宇宙貨物船プログレス(Progress)の打ち上げに失敗したほか、過去12か月間で測位用衛星3基、軍事衛星1基、通信衛星1基、火星探査機1基の打ち上げや軌道投入に失敗している。

■ISSへの人員輸送は成功

 一方、23日には、21日にカザフスタンのバイコヌール(Baikonur)宇宙基地からソユーズTMA-03Mロケットで打ち上げられたロシア、米国、オランダの3人の宇宙飛行士が無事に国際宇宙ステーションに到着した。(c)AFP/Stuart Williams

【関連記事】ソユーズ打ち上げ、宇宙ステーションの滞在要員6人に