【11月20日 Relaxnews】カナダの都市カルガリー(Calgary)では、騒音を出す自動車を取り締まるための「ノイズカメラ」の世界初導入に向けて準備が進められている。このノイズカメラ、他の都市にも続々と採用が広がるかもしれない。

 地元紙カルガリー・ヘラルド(Calgary Herald)によると、新装置「ノイズスネア(Noise Snare)」は規制値を超える騒音を記録することができる。改造車で大きな騒音を出すドライバーには、まもなく200カナダドル(約1万5000円)の罰金が自動的に科されることになるかもしれない。

「ノイズスネア」はエンジンやマフラーを改造して騒音を出すことを好むドライバーをつかまえるために設計された。騒音レベルを測定し、車両のナンバープレートを映像で記録する装置で、スピード違反を測定するカメラと似た仕組みだ。

 ノイズスネアを設計したのはエドモントン(Edmonton)の電気技師、マーク・ネスドリー(Mark Nesdoly)氏。近所のオートバイの騒音で夜に幼い娘が目を覚ましたことをきっかけに、この装置を開発したという。ネスドリー氏の調査によると、車両の28台に1台が不当に大きな騒音を出している。

 技術試験の第1段階はすでに終わっており、市議会は今週、試験の第2段階に進むかどうかを決める。ヘラルド紙によれば、来年の夏には運用を開始して違反切符の送付を始めたい考えだという。運用開始までに、カルガリー市民に対して、車の騒音をチェックする無料診断クリニックを提供する予定。

 カナダでは、ほとんどの乗用車の騒音規制値は80dBA。オートバイは82dBAだ。米国には全国的な騒音規制値はないが、多くの都市で同程度の騒音規制が設けられている。また、欧州では、大型オートバイの規制値は82dBAで、乗用車は74dBAと設定されている。(c)Relaxnews/AFPBB News

【参考】ノイズスネアの動画(YouTube)