【10月4日 AFP】南米チリの標高5000メートルのアタカマ(Atacama)砂漠に建設中の巨大電波望遠鏡「アルマ(Atacama Large Millimeter/submillimeter ArrayALMA)」が3日、初めて銀河の姿をとらえた。

 撮影されたのは、地球から約7000万光年離れたアンテナ銀河(Antennae Galaxies)。衝突する2つの銀河で構成される。

 電波望遠鏡では世界最高性能のアルマの建設は、カナダ、チリ、欧州連合(EU)、日本、台湾、米国の共同プロジェクトで進められている。互いにリンクされたアンテナ66基が1台の電波望遠鏡として機能し、可視光よりもはるかに長い波長を検出する。現時点では12基が稼働している。

 アルマは、銀河や星、そして恐らくは生命体の構成要素が生成されている宇宙で最も冷たく暗い領域の観測を目指している。(c)AFP/Roser Toll