【9月16日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は14日、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)が撮影した、残骸に移行しつつある超新星1987Aの画像を公開した。

 この超新星爆発は大マゼラン雲(Large Magellanic Cloud)で発生し、1987年2月に観測された。超新星爆発では過去400年で最も地球に近いことから、その変化を詳細に観測することができる。

 1987Aは年月とともに暗くなったものの、今は光り輝いている。これは、異なる光源が残骸を照らし始めたことを意味する。

 1987Aの残骸は、強力な衝撃波によりX線を放出し、その影響が周囲の輪にも及び始めている。これをNASAのチャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observatory)が観測した。超新星残骸はX線によって照らされ、衝撃波の熱により可視光では輝いて見える。

 1990年の打ち上げ以来、ハッブル宇宙望遠鏡は、継続して1987Aの記録を送り続けている。(c)AFP