【8月25日 AFP】国際研究チームが19日付の専門誌ゲノム・バイオロジー(Genome Biology)に、カンガルーの仲間として初めて、オーストラリア原産の有袋類、ダマヤブワラビーの遺伝子配列を解析したと発表した。

 ダマヤブワラビーが飛び跳ねたり、においを敏感に感じたりすることを可能にする遺伝子の特定を目指すプロジェクトで、有袋類の遺伝子の進化などについての理解が深まると期待されている。

 ダマヤブワラビーは体長45センチ。12か月の妊娠期間のうち11か月は子宮の中でじっとしている。生まれたときの体重は0.5グラムほどで、生後9か月は母親のおなかの袋で過ごす。

 これまでにヒト、チンパンジー、イヌ、ラット、ウサギなどの動物や作物や菌類、実験によく使われるミバエなど130種類以上の遺伝子が解析されている。(c)AFP