【8月11日 AFP】米航空宇宙局(NASA)の太陽観測衛星「SDOSolar Dynamics Observatory)」が9日撮影した、黒点領域AR11263から地球に向かって吹き出した直後のX6.9の太陽フレア(右)。日本時間の午後4時48分に発生し、同5時5分にピークを迎えた。XはフレアのX線の強度を示す等級で最大。

 巨大な太陽フレアは、地球の大気圏に遮られるため人体には害がないが、大気が乱れてGPS(衛星利用測位システム)や通信用信号に支障をきたす恐れがある。今回の大規模フレアは威力が大きく、一部の無線通信が遮断される可能性があるという。また、太陽で活性化された陽子の放射量が増えるため、宇宙では防護服を着用しないと人体に影響が及ぶことになる。

 この画像を撮影後、SDOのセンサーはエネルギーを持った粒子に飲み込まれて使用不能になった。(c)AFP