【6月14日 AFP】NECと東北大学は13日、パソコンやテレビなどの電子機器の待機電力をゼロにできる半導体技術を開発したと発表した。5年以内の実用化を目指す。

 電子機器は、電源を切っても、コンセントにつながったままの状態では、データを保持するためにわずかな電流が流れ続ける。
 
 新たな技術は、電子の回転する特性とそれに応じた磁気の動きを利用する「スピントロニクス」に基づいている。電子はデータの読み書きが可能な磁石として振る舞うため、電気が完全に遮断されてもデータは保持される。

 NECは、この技術により、家庭で2%、大規模なデータセンターで25%の節電が可能になればと期待している。(c)AFP