【6月8日 AFP】(写真追加)米国立測候所(National Weather ServiceNWS)は7日、米航空宇宙局(NASA)が同日観測した巨大な太陽フレアの影響で、8日に衛星通信などで支障が出る恐れがあると発表した。

 太陽フレアは、米東部時間の7日午前1時41分(日本時間同午後2時41分)にM-2の中規模クラスに達した。このため磁気嵐がグリニッジ標準時の8日午後6時(日本時間9日午前3時)ごろから活発化し、レベルG1(弱)からG2(中)に達することが予想される。磁気嵐は12~24時間以内には終息すると見られるという。なお、このような規模の磁気嵐が発生するのは2006年12月以来のことだ。

 この磁気嵐の影響で、電力供給網やGPS(衛星利用測位システム)衛星などが何らかの支障をきたす恐れがある。極地の上空を通過する航空機は、安全上の理由から通信を確保する必要があるため、航路の変更を余儀なくされる場合があるかもしれない。

 ただ、磁気嵐は運用面で管理が必要とされるレベルではあるが、概して、大きな問題を生じさせるようなレベルではないという。(c)AFP/Kerry Sheridan

【動画】NASAが撮影した巨大な太陽フレア(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)