【5月17日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は16日、スペースシャトル「エンデバー(Endeavour)」を米フロリダ(Florida)州のケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center)から打ち上げた。

 エンデバーの打ち上げは今回が最後で、7月に予定されている「アトランティス(Atlantis)」の最後の打ち上げをもってスペースシャトル計画が幕を閉じる。

 曇り空となった同日朝、米国人宇宙飛行士5人とイタリア人のロベルト・ビットーリ(Roberto Vittori)飛行士の6人を乗せたエンデバーは、現場周辺で約50万人が見守る中、国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に向けて出発した。

■銃乱射事件で負傷したギフォーズ議員も見送り

 ケネディ宇宙センターで見守る飛行士の親族の中には、マーク・ケリー(Mark Kelly)船長の妻で、1月に米アリゾナ(Arizona)州の銃乱射事件で重傷を負ったガブリエル・ギフォーズ(Gabrielle Giffords)米下院議員の姿もあった。ギフォーズ議員は現在リハビリ中だ。
 
 エンデバーは、宇宙の起源を探るべく暗黒物質と反物質の検出を目指す粒子検出器「アルファ磁気スペクトロメータ2(Alpha Magnetic Spectrometer-2)」をISSに運ぶ役割を担っている。18日午前6時15分(日本時間同午後7時15分)にISSにドッキングし、30日まで宇宙に滞在。4回の船外活動が予定されている。帰還は来月1日。(c)AFP/Jean-Louis Santini

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【動画】打ち上げの瞬間(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)