【2月18日 AFP】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟に人型ロボットを送り込む計画について、フィジビリティスタディ(実現可能性調査)を始めると発表した。

 フィジビリティスタディを経て計画実施が決定されれば、2013年にもロボットをISSに送ることになる。

 日本製のロボットはISSに滞在し、宇宙飛行士らが寝ている間など、マイクロブログのツイッター(Twitter)で地上と交信したり、写真を撮影したりする。ロボットは「おはよう」「おやすみ」などの簡単な言葉やISSの位置情報などをツイートすることができるという。

 また、宇宙飛行士の表情や声の調子の変化を読み取り、ストレスレベルを分析する。得られたデータはストレス緩和策の有効性の検証に用いる。

 高齢化が進む中、今回の計画が遠隔地に住む高齢者と家族との交信手段の構築につながればとJAXAは期待を寄せている。

 計画には東京大学と電通も参加する。

 一方、米航空宇宙局(NASA)は宇宙飛行士の作業を支援するため、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(General Motors)と共同開発した人型ロボットを今月24日に打ち上げ予定のスペースシャトル「ディスカバリー(Discovery)」でISSに送り込む予定だ。(c)AFP