【11月10日 AFP】ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)が撮影し、米航空宇宙局(NASA)が9日公開したプレアデス(Pleiades)星団内の画像。画面左上の恒星メローペ(Merope)が発する光が、ガスとちりでできた画面中央の反射星雲を徐々に吹き飛ばしている。

 過去10万年間にこの星雲の一部がたまたまメローペに近づきすぎてしまったため、メローペが発する光の影響を受けることになった。この時の距離は、地球・太陽間のわずか3500倍だったと推定される。

 細かいちりほど光の圧力で激しく吹き飛ばされる。その結果、光の圧力の影響を受けにくい質量の大きな粒子群がメローペの近くに残り、星雲の一部は、メローペの方向にとがった層状の構造になった。この反射星雲は光の影響でやがて崩壊すると見られる。(c)AFP